2011年1月26日水曜日

鬼束ちひろ - ~THE ULTIMATE COLLECTION~

the ultimate collection

ジャズを取っ払った暗いジュリア・フォーダムを想わせる。
世界観を広めようと様々な視点からアプローチしながらも、鬼束ちひろ独特の悲しく葛藤して苦しんだ解答が描かれている。
ただそれら独自の理論が時折、使い回しして巧く噛み合わず、引き出しの少なさを露呈している。
しかし言葉とメロディの陰鬱さは力強いメッセージとして聴き手に伝わってくる。
シングルのみでは彼女を判断できなかった。
個人的には「シャイン」が良かったと思う。
ネタ切れしている昨今の彼女だが、本作で時折見せたような泥臭く、危険で大人な香りを放つ瞬間は魅力を感じる。

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