2011年1月23日日曜日

NIRVANA - Nevermind

Nevermind

云わずと知れた全世界で1000万枚以上売れたモンスター作である。
説得力はあるのだが、アティチュード、カリスマ性、薬物依存などが先行し作品全体として聴いてみるといまいち真が掴めきれていない。
ソニック・ユースはそのアンバランスが売りなのだが、Nirvanaの場合は「らしさ」が感じられなかった。
従って初期のファンは去り、一般のリスナーよりに意図的に創られた印象を受けた。
ただ、その不整合さが時にポップであり、時に暴走パンクへと変貌するのも、彼らが言っていた「商業ロックの終焉」を意味しているのかもしれない。
得てして良くないと云われるとそうでもない計算された意外性あたりが、この魅惑ワールドを更に押し上げているのかもしれない。
それがカート・コバーンが持つ無限のキャパシティなのだろう。
悪ガキ痛快サブ・ポップは健在であり、当時の彼らを象徴しているような皮肉溢れたメンタリティが炸裂している。

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