2011年2月6日日曜日

Alice in Chains - Dirt

Dirt

内面はブラック・サバスで包み隠し、表面は狂ったレッド・ツェッペリンと云った印象。
好き嫌いの激しいカート・コバーンが嫌っていたバンドの一つでもある。
薬物依存で他界したレイン・ステイリー率いるAlice in Chainsの2ndアルバムである。
ジェリー・カントレルのギター・ソロはピンポイントで巧い具合に突出してくる。
一風変わったアメリカン・へヴィ・ロックと云った感じだった。
ダウナー過ぎず爽快過ぎずだが、根底に抱えているものは苦痛な精神状態に思えた。
二人の対極するコーラスがこのバンドの特徴だと思う。
前半は無邪気に突っ走り、後半は怒りと悲痛が衝突し合うようなアヴァンギャルドな世界がリアリティに溢れた名作となった。
やはりレイン・ステイリー無しでは語れないアリ・チェン黄金期であり、ヘヴィ・メタルにも通ずる怪奇さは孤高の存在と云っても過言ではないだろう。

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