ラベル フリージャズ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル フリージャズ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年4月7日木曜日

Gong - You

You (Radio Gnome Invisible, Pt. 3) (CCCD)

カンタベリーの雄、ゴングの6枚目のアルバム「You」。
ソフト・マシーンやキャラヴァンとは全く異質の不可解な高次元ファンタスティック・グルーヴが炸裂する。
このミステリアスとボキャブラリーが何故に「you」なのだろうか?
タイトル通りの難解さで、のらりくらりと攻めて来る。
テクノの影響というより、イタリアン・プログレのようなシンセサイザーなどを多用したエレクトロニカ・ミュージックとフリージャズが融合(フュージョン)し合う。
これがゴング・マジックなのだろう。
個人的には現代エレクトロニカの礎を作ったのは、ゴングやイタリアン・プログレ勢ではないだろうか。
実験性も然ることながら、人力とテクノロジーの衝突感が素晴らしい。
気色悪いシンセサイザーとフラットなサックスはお家芸となった。

2011年3月25日金曜日

Gong - Angel's Egg (Radio Gnome Invisible, Pt. 2)

Angel

Gongの5作目のアルバム「エンジェルズ・エッグ」である。
民謡~カルト~ミステリアスなど、初期ピンクフロイドをエレクトロニカで覆っている印象だった。
柔らかで円やかなテイストは毒キノコにも変貌する。
フリージャズという仮面を被さり、アヴァギャとロックがコントの如く混合し合っているところがゴングらしい。
それらが事実、ユーモラスとなりエロスとなりシリアスからアンビエントへと変化していく。
ピンク・フロイドなどの王道路線とは全く異なったプログレッシヴ・ロックの表現を示唆している。
結局、彼らのトリックに最後まで気づけず、魔法が解けたときは泥沼へと落とされたような感覚だった。
面白いもので、理論とアートが併合しているのだがゴールが見えてこなかった。
1973年作のトリッキーな変態集団の世界は21世紀経った今でも未知なる世界として評価できる。
素晴らしい芸術的作品だ!

2011年3月10日木曜日

キャラヴァン・ファースト・アルバム~コンプリート・エディション(紙ジャケット仕様)

キャラヴァン・ファースト・アルバム~コンプリート・エディション(紙ジャケット仕様)

カンタベリー系重鎮バンドであるキャラヴァンのバージン作。
Yesのスティーブ・ハウのソロから考察しても、当時のプログレ・シーンとの関連性が何となくだが見え隠れする。
サイケなソフト・マシーンを根こそぎ取っ払った印象だ。
毎日が聴き入れ態勢とはいかないでも、病的悩殺メローはダークネス精神とリンクしている。
これがミュージックの魔力である。
昭和40年代の青春ソングを彷彿させるメランコリー・ポップが満載である。
しかし突き詰めたらビリー・バンバンの世界観をも匂わせる。
『Policeman』、『Cecil Rons』は最高の瞬間を味わうことができる。
スマパン中毒者にも訴える要素もあると思う。
あらゆる受け皿との可能性を大きくしたカリスマ性は流石だ。
危険なニオイも兼ね備えているので過度な吸引には御注意を。

2011年2月22日火曜日

Soft Machine - Six

Six (Reis)

ソフト・マシーンの6枚目のアルバムである。
ミュージックが及ぼす影響力は多種多様である。
癒し、怒り、高揚、覚醒など不思議な力を持っている。
本格的なフリージャズと化した彼らの最高傑作であろう。
ライブテイクがフルアルバム化した感じだ。
それがアドリブ主流の本来のスタイルなのだろう。
思うがままに疾走し、リズミカルに表現する。
個人的に右脳に概要が入り、左脳にフローが映像化される。
もはや味わう感覚とは違った得体の知れない特効薬と云った感じだ。
勿論、ミュージックは各々楽しみ方がある。
違った環境、時期などで、また違った楽しみが出てくる聴き手の勝手な特権を与えてくれるフリーダムなロックが爽快だった。
それがSoft Machineの個性でありミュージックなのかもしれない。

2011年2月20日日曜日

Henry Cow - Leg End

Leg End

終始スリリング且つ穏やかでアヴァンギャルドな世界。
陶酔空間、創造性を向上させるフィット感、興奮作用。
様々な用途として楽しめる要素を備えている。
奇才プログレの雄、ヘンリー・カウの73年ヴァージン作。
お行儀良い不協和音は真夜中に聴くと物凄い効能と化す。
味わったことのない世界へと導かれる不思議な力。
汚染されていないフラットな優等生なグルーヴは圧巻だ。
高次元な構築美に餓えている貴方には最適の1枚となるはず。

2011年2月3日木曜日

Area - Maledetti

Maledetti

ジャケの通りイカれた変態プログレ野郎共の77年の5作目。
本能のままに表現する芸術、エロス、覚醒、気狂いアートと併合し暴走するシンセ。
不協和音と流れるようなフリージャズ。
エレクトロニカ・ミュージックにも通ずるループと電気音。
違いはアナログとコンピュータだろうか。
『Scum』のコード進行、グルーヴ感、ウッドベース、鋭い切り込みに圧倒されてしまった。
ミュージックの新たな一面を垣間見ることができた。
情熱的な芸術世界は流石だ。

2011年2月2日水曜日

Soft Machine - Third

Third

サイケ路線を丸投げして本格的なプログレッシヴへと移行した作品。
何となく初期のピンク・フロイドと経緯が似通っていると思う。
内容はコンセプト化したジャズをタイト且つ自由に演っている印象だった。
複雑な構成はクラシックよりであるが、何度聴いても違った視点や感情で聴ける利点は彼ら特有のものだろう。
個人的にはインストのみでも良かったと思う。
円やかな緩急術は天性のものだろう。
未知なる境地へトリップしそうだ。

2011年1月25日火曜日

Captain Beyond - Captain Beyond

Captain Beyond: Remastered

骨組みはフリージャズであり、プログレのようなドラマティック性とサビでの浮遊なコーラスが心地良かった。
例えるバンドが無く、正にCaptain Beyondという個性が華やかに放たれている。
強いて挙げるならば、MC5と初期Deep Purpleと「tommy」時代のThe Whoを足して3で割り複雑にした印象だ。
クラシックな構成と心に突き刺さるような切ないメロディと生々しいグルーヴィ・ロックが躍動している。
静と動のバランスが絶妙であり、変拍子が更に別の変拍子を生み出すトリッキーでスリリングな世界が圧巻だった。

2011年1月23日日曜日

Magma - Live

MAGMA LIVE

カンタベリー系ぽい即興オーケストラ。
リズミカルでファンタスティックなグルーブには、まるでトランス・トリップ文化のような幻覚作用に陥りそうな感覚になる。
個人的にはオペラ調は苦手な分野だが、それすらも忘れてしまいそうなジャム・セッションが心地良い。
東京ジャズフェスタを聴いている気分だが、1975年に既に最高でアツい音楽が存在したのは確かだ。

2011年1月21日金曜日

Jimmy Chamberlin Complex - Life Begins Again

Life Begins Again

mogwaiの世界にフュージョンとロックを融合させ、自由にセッションしている。
ゲストとしてビリーコーガンがボーカルで1曲のみ参加している。
フリージャズ畑から放たれる美と破壊の空間に憂鬱なメロディが交錯する。
時に憎悪となり、時に穏やかへと変化して行き、人間の奥深い感情を音として純粋に代弁している。
追求すればするほど真っ暗な迷路に入り込み抜け出せなくなる。
芸術とか理論とか関係なく、素晴らしい名作に違いない。

Mahavishnu Orchestra - Lost Trident Sessions

Lost Trident Sessions

静寂な悲壮物語から一変、アヴァンギャルドな躍動グルーヴが飛び交う。
タイトル通りセッションから生まれた様々な感情や表情が見え隠れする。
時折Magmaを彷彿させ、カンタベリー系のようなリズミカルなユニゾンから枝分かれする楽器群のバランスが素晴らしかった。
ロックの要素もあり、フリージャズの中で様々なグルーヴが衝突しあっている。
個人的には異質なダークさで迫り狂う『Steppings Tones』がお勧めだ。
テクニカル・プログレなのだが、意外とタイトに纏め上げられた中々の良作だった。