2011年1月16日日曜日

P.O.D. - Payable on Death

ペイアブル・オン・デス (初回限定盤)(DVD付)

デフトーンズとリンキンパークを混ぜたようなラウド・ロック。
表面上は差分が無いほど酷似してはいるが、彼らが抱く軸は意外と強固なまでに伝わってくる。
切なさ、儚さ、怒りと排他な感情が入り混じりする世界観を巧く表現できていると思う。
のらりくらりとミドルテンポで攻め、シリアスなメロディが飛び交う。
類似バンドが多い中、既存の概念の中で彼らなりのアイデンティティを味合うことができた。
中々の良作だと思う。

Everon - Flood

Flood

1995年、Everonの2ndアルバムである。
ドイツ訛りのボーカルにプログレハードポップが絡み合う。
楽曲のクオリティは相当高く、一つのストーリーを聴いている感覚だ。
シリアスな世界から輝きを取り戻す突出したドラマティック性。
何もかもが素晴らしい。
最後は透明的に静かにフェードアウトしていく。
神秘的なジャケットに相応する名作に違いない。

Iced Earth - Burnt Offerings

Burnt Offerings

アメリカのバンドなのに欧州ちっくでダークな世界観が素晴らしい。
独特の暗さたる所以のオリジナリティは流石だ。
スラッシュメタルではあるが恐怖感とか攻撃的とかという武器を備えていなくても妙に説得力がある。
プログレメタルにある展開の巧みと奇才的な構成力。
本当に洗練されている。
正直、何百回と聴いているが飽きない不思議なアルバムだ。
個人的には初期の作品に偏るが・・・。

カジャグーグー - 君はToo Shy

君はToo Shy

云わずと知れた80年代王道ポップの先駆け。
楽曲の質も高次元ながら各楽器群の演奏レベルも素晴らしい。
個人的にはニック・ベッグスのベースラインが好きだ。
ジャケを見ても分かるようにビジュアルも格好いい。
何を取っても完璧だ。
浮遊で切ないメローが胸にキュンとくる、この青春ポップは永遠の思い出だ。

Deep Purple - Machine Head

Machine Head

云わずと知れた不朽の名盤であり、Deep Purpleの代名詞である。
UK色は薄く、西海岸の大人なデルタブルース気味に仕上がっている。
時折、カンタベリー系のようなイントロやリズム感と奇抜なブリッジで攻めて来るあたりは流石だ。
ジャケットもSoft Machineの6thと酷似しているあたり、両バンドの関係が妙に気になる。
「Smoke On The Water」などの名曲も良いのだが、ハードエッジな「Highway Star」以外は物足りない印象だった。
個人的には解雇された初代ボーカリストであるロッド・エヴァンスのCaptain Beyondの「Captain Beyond」には及ばないと思う。
でもリッチー・ブラックモアの独特のフレージングや、ジョン・ロード、イアン・ペイスのグルーヴ感やテクニックは申し分無い。