2011年3月1日火曜日

Thin Lizzy - The Peel Sessions

The Peel Sessions

1994年に発表されたThin Lizzyのベスト・アルバム(The Peel Sessions)である。
シンプルに創作し、それらが響き渡るからこそロックは存在する。
テクニック志向なバンドがメインストリームへと変化しようが、自身の描く世界をシンプルに表現した奇才家フィル・ライノット。
あのゲイリー・ムーアでさえもフィルのフローの中に収めさせるカリスマ性はさすがの一言につきる。
開拓者達には毎回不思議な魔法が生じる。
理由は解らないが、フィル・ライノットに関しても同様に70年代初期のThin Lizzyには不思議な力が働いていた。
勿論それは天性なものなのだが辛辣ながらもクリエイターと聴き手が共有できるような独特の空間があった。
それがThin Lizzyのオリジナルであり、唯一無二なのだろう。
70年代のロック黄金期に取り残されたイメージが強いが、あまりの斬新さにリスナーが追いつけなかったのかもしれない。
本物のロックを追求したい方にはオススメしたくなる逸品だ。

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