2011年3月10日木曜日

CARCASS - NECROTICISM(屍体愛好癖)

屍体愛好癖

カーカスの名盤の一つである「屍体愛好癖」(放題)。
ビル・スティアの頭脳から放たれるロジックめいた暴虐メタルが堪能できる。
ボーカルはメッセンジャーの如く咆哮するので、楽器群は自由にユニゾン・ビートとリフをパズルの如く組み立てている。
それを手品のように操る鬼才クリエイターであるビル・スティアーには脱帽だ。
リヴァプール繋がりのビートルズは何一つリンクしない残虐ぶり。
メロ・デスを創り上げる一歩手前とは言えども、その面影は何となくだが感じられる。
初期のコア層からは批難論を浴びるが、個人的には名作「ハート・ワーク」より本作の暴れぶりのほうが好みではある。
程よい毒味こそミュージックの新たな産物なのだ。

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