2011年3月1日火曜日

カン - タゴ・マゴ(紙ジャケット仕様)

タゴ・マゴ [初回限定盤] [Blu-spec盤] [紙ジャケット仕様]

トランスやサイケと通ずるポリリズムとパッション。
1971年に発表されたドイツ産クラウト兼、カンタベリーの雄であるカンの名作「タゴ・マゴ」である。
ボーカルの鈴木君は日本語で汚い単語を並べている。
美女と野獣と同様、このアナログ電子ミュージックにも汚い世界が存在する。
不協和音なトランス・ループの中で、アフリカン・ミュージックとの融合にスリリングなお経のような語り調と何でもアリの世界が芸術的だった。
泥酔のような感覚に襲われ、脳を刺激されトリップしてしまうようだ。
この非科学な変形フリージャズから放たれる爆音は彼らの動物としての本能を音としてダイレクトにぶつけているように想えた。
それは悟りの境地にも感じる3次元ミュージックなのかもしれない。
複雑なパズルを解いていくような難解レベルだったが、様々な思想や論理が働いている影響なのだろう。
マニアには溜まらない作品ではないだろうか!?

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