2011年3月19日土曜日

Pink Floyd - Saucerful of Secrets

Saucerful of Secrets

1968年発表のピンク・フロイドのセカンド・アルバム「 Saucerful of Secrets(神秘)」である。
シド・バレッドが脱退し、初期のようなダーティな実験的要素を残しつつも楽曲の構成が際立った作品だ。
個人的にはシド・バレッドが発していたサイケデリックなピンク・フロイドの進化形も聴いてみたかった。
しかしサイケを脱出したとは云え、透明感のある病的ポップは破片として残り光を遮る。
ダークな空間はアートのように聴き手を危険エリアへと誘っていく。
コンセプトと言うよりも、ロジャー・ウォータズが思ったことを純粋に発しているような感覚だった。
光と闇が交差する病的なロックは歪んだアートとしても面白みに溢れている。
感じたままを表現した魅惑のロックは後の布石となる名作に違いないだろう。

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