2011年3月25日金曜日

Gong - Angel's Egg (Radio Gnome Invisible, Pt. 2)

Angel

Gongの5作目のアルバム「エンジェルズ・エッグ」である。
民謡~カルト~ミステリアスなど、初期ピンクフロイドをエレクトロニカで覆っている印象だった。
柔らかで円やかなテイストは毒キノコにも変貌する。
フリージャズという仮面を被さり、アヴァギャとロックがコントの如く混合し合っているところがゴングらしい。
それらが事実、ユーモラスとなりエロスとなりシリアスからアンビエントへと変化していく。
ピンク・フロイドなどの王道路線とは全く異なったプログレッシヴ・ロックの表現を示唆している。
結局、彼らのトリックに最後まで気づけず、魔法が解けたときは泥沼へと落とされたような感覚だった。
面白いもので、理論とアートが併合しているのだがゴールが見えてこなかった。
1973年作のトリッキーな変態集団の世界は21世紀経った今でも未知なる世界として評価できる。
素晴らしい芸術的作品だ!

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